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Horse Mate 2003年7月号 | ルーマニア政府観光局

  • 9月 20日 午後06:14
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Vlad The Impaler(ドラキュラ)

Horse Mate 2003年7月号

東欧、ルーマニア。現在も人と馬がともに生きている国。

 首都ブカレストの農業省を訪れた。1971年からすべての国立牧場の管理をしているという。 ルーマニアの馬の総数は、およそ860頭。 国土の面積が、日本の本州とほぼ同じことを思えば、馬と人との関わりがいかに深いか、察せられる。

 ルーマニアにはかなり多くの馬の品種が、各地の国立牧場で飼育されている。リピッツァーナ(以下、リピッツァ)を始め、 アラブ、アングロ・アラブ系のギドラン、サラブレッドとノニウスを交配した種であるフリオゾー、ノーススター、フランスとベル ギー国境付近のアルデンネ地方のアルデンネ、モンゴル原産のフツル、ルーマニア原産のセミグレオなど。また、トラパシユ、 プルスンジエ・イングリッシユという初めて耳にした品種もいる。いずれにしても古くから東西南北の往来が活発に行われて きたことが、多彩な馬の品種に象徴的に表れている。

 その中でも、ルーマニアが国を挙げて育成しているのが、リピッツァだ。リピッツァ専門の国立牧場をめざして、ブカレストを後にした。
 都市を一歩離れれば、荷馬車とすれ違う。材木や荷物を積載して行き交う姿は、日々の生活になくてはならないといった風情だ。 国土を南北に走るカルパチア山脈は東西に走るトランシルヅァニア・アルプスに繋がっている。ブカレストから山脈を越えれば、やがて うっそうとした緑が広がってくる。

 訪れたのは、ブカレストからおよそ260Kmほど北西に位置する、トランシルヴァニア地方の静かな村、サンバタ。メーン・ストリートの はずれ、奥まった一角に入り口が見つかった。正式には、「サンバタ種雄馬牧場」と称し、鉄製の高い門で外部から完璧に閉ざされている。 訪問の旨を告げると、門はおもむろに聞かれた。

 ここではイギリス王室やスペイン王室、またウィーンのスペイン乗馬学校からもリピッツァを購入に訪れるほど、知る人ぞ知る名門である。 また民間からは、ドイツやオランダ、フランス、アメリカから買い付けに来ている。サンバタでは、リピッツァ種以外は、一頭もいないというから 徹底している。総数は、300頭に達する。

 ディレクターのロベルトさんにお話を伺った。「ここにいるリピッツァの血統というのは、八つに分かれます。 それらは、イタリアのコンヴァレサーノ、ネアポリターノ、旧チェコスロバキアのファヴォーリー、マエストーソ、アラブ系統のカプリオール (スィグラビ)、デンマークのプルート、ハンガリーのトゥリパン、ルーマニアのインチタートで、三世代前までの同じ血統の馬は、 交配しないようにしています」 リピッツァは元々スロベニアのリピッツァにいた馬なので、リピッツァと呼ばれるようになった。 1580年には既に、リピッツァだけのレースが催されたというが、ロベルトさんによると、レース向きの馬ではなく、馬車に最適だという。

 1774年には種雄馬牧場が創設され、時を経て王制時代の1920年に、3頭の種雄馬と20頭の雌馬をもって本格的な繁殖、 育成が始まった。

 ロベルトさんは、「リピッツァの特性は、優雅で式典向きであり、気質が静かで調教がしやすい」と絶賛した。 高く肢を上げる独特の歩様に、目を奪われる。元来このような歩様なのだが、更にそれを強調するように教え込んだ結果だ。

 乗馬をしてみたが、ふわりとした筋肉質の馬体は非常に安定感があり、神経質なところはみじんも感じさせない。 高い歩様から想像するような、反動のきつさが全くないのも意外だ。

 馬車に最適な馬とのことなので、広い馬場で、手綱を握らせてもらった。乗馬とはまた異なる、不思議な爽快感だ。 緑の絨緞を駆ければ、微風は衣服をふくらませて通りすぎていく。夢をみているようなひととき・・・。

 手綱は、ぴんと張っていることが、肝心だという。乗馬と異なり、指示は手綱だけで行われることを思えば、 気を抜くことは一時も許されない。2頭の馬と馬車を繋ぐ”ながえ”の長さは2.5mで、この長さが理想的だそうだ。 これ以上長くなると、馬とのコンタクトを失うとのこと。

 馬同士は、同じ血統、同じ年齢、同じ性、似ている気質の2頭を用いるのが良いとのこと。

 さてリピッツァのほとんどが芦毛であり、青毛は稀だ。撮影時は、艶やかな皮毛が光を放つ、青毛のたくましさに惚ればれした。 割合としては、40頭の芦毛に対して、青毛は2頭くらいとのこと。馬体は厚く、胸は深い。後躯と肢は力強く、蹄は堅い。

 馴致は三歳から始め、少しずつ訓練を重ねていく。完成の域に達するのが八歳だ。ここでは年に3回、コンテストをしている。 馬体や毛艶を見たり、馬車を曳く能力や歩様、それに25Kmにわたる距離を走らせてみて、つぶさに観察する。 リピッツァの育成を、注意深く継承していることが印象的だった。

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