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ペレシュ城

カルパティア山脈ののどかな風景の中心にあり、神秘に包まれたペレシュ城は、世界でも最も美しい城の一つとされています。
1883年10月7日に開館し、絵のように美しいシナヤ市にあるこのお城は、王室の離宮として設計されました。ドイツの建築家ヨハネス・シュルツによって設計され、後ほど世界中から集まった労働者や職人による貢献もありました。
ドイツのネオ・ルネッサンス建築を模様に、ゴシック式とバロック式を融合させたペレシュ城は、外側はもちろん、内部も印象的で、豪華に装飾されたホール、時代物の家具、貴重な美術品コレクションが展示されています。最も注目すべき部屋としては、武器・武具展示室、蔵書、劇場などがあり、それぞれには独特のストーリーと特徴的な建築があります。
ペレシュ城のステンドグラスは1883年から1914年の間に購入され、設置されました。その多くはスイスやドイツから持ち込まれたもので、15世紀から17世紀にかけてのものです。また、城には7つのテラスがあり、石像、噴水、カララ大理石の花瓶で飾られています。

お城には部屋が160あり、複数の入口、内部階段があります。中央の塔の高さは66メートルにも及びます。

<ホーエンツォレルン=ジグマリーゲン家の紋章>
ペレシュ城の敷地内には、他にもペリショール城、衛兵所、倉庫、狩猟小屋、厩舎、発電所、シポット荘など、小規模な建造物があります。
ペレシュ城(および敷地)は、ルーマニアの歴史において非常に重要な役割を果たしました。1893年、ルーマニアで生まれた最初の王であり、正教会の洗礼を受けた最初の王である、カロル2世(1893-1953年)がここで生まれました。その後、1921年7月には近くのフォイショル城で、彼の息子であるミハイ1世が生まれ、1931年7月にはカロル2世の姉妹の一人であるイレアナ王女の結婚式が行われました。1933年にはペレシュ城の50周年記念式典が開催されました。
1948年まで、ペレシュ城は王室の住居として使われていました。しかしその後、共産主義政権によって没収され、1953年に博物館になりました。
長年の手続きや交渉の結果、ペレシュ城は王室に返還されましたが、現在は文化省に管理されています。
長年にわたり、重要な出来事を目撃し、数多くの著名人を迎えてきたペレシュ城は、ルーマニアの王室の象徴だけでなく、文化遺産および建築遺産としても優れた一例です。


<カロル1世>
重要な人物
• Carol I(ルーマニア王カロル1世)(1839-1914年)
1866年5月10日:ルーマニア公。
1881年5月10日:国王として戴冠。
カロル1世は国の独立を達成し、経済を回復させ、ルーマニアに様々な近代国家の機関を数多く設立し、王朝の基礎を築きました。彼の偉大な業績のひとつは、ペレシュ城の建設です。
ブラン城

ブラショフ市近郊のブラン城は、14世紀に建てられました。
ヴラッド・ツェペシュ領主(ドラキュラ伯爵のモデル)は、このお城によく来たといいます。
中世には別々の国だった、「トランシルヴァニア」と「ムンテニア」の国境に、この城は建設されました。
石造りのお城で、商人たちが行き交う道路の関所を、高いそそり立った崖から守る役割を持っていました。
1918年の建国後、ブラショフ市は当時のマリア女王に、この城を授けました。
現在は博物館として見学できます。14世紀と19世紀の、武器、鎧、家具、絵、イコンなどが展示されています。
国会宮殿(旧名:国民の館)
現在のブカレストには米国ペンタゴンに次ぐ、世界第2の大きな建築物があります。
またブカレストには、他にも見る価値のある古い建築物があります。
それはコトロチェニ宮殿、国王の宮殿、シュツ宮殿などがそうです。
モゴショアヤ城
ブルンコヴェアヌ王は、ブカレストの近郊にあるモゴショアイア市に、モゴショアヤ城を1698年に建てました。
これは彼が建てた宮殿や城の中で、最も美しい名作だといわれています。
フネドアラ城
コルヴィン領主が15世紀に建て始めた城です。規模の大きい城で、現在は歴史博物館になってます。
ポエナリ城
クルテア・アルジェシュの街から約30キロ地点にある要塞。ドラキュラのイメージに合い、実際ドラキュラのモデルとなったツェペシュが建設したためゆかりのある城です。
その他
ヤシ市:文化宮殿、クザ領主の記念館
クルージュ市:バニフィー宮殿
シビウ市:ブルケンタル記念館(博物館)
オラデア市:バロック宮殿
クラヨヴァ市:ディヌ・ミハイル記念館
クンピナ市:ユリア・カシュデウ記念館


