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▲トップへジプシーの幌馬車 レビュー
村から村へ、自由気ままに幌馬車で移動して暮らすジプシーの集団(シャトラ)。 だが、戦争は彼らを放ってはおかない。すべてのシャトラに政府の命令が下り、ヒム族長のシャトラも、大きな河の向こうへ追い立てられる。 人々は死人を見るように、彼らを見送る。ヒム族長は、ともすれば崩れようとするシャトラの良き伝統と慣習を必死に守ろうとするが…。 戦争による集団の解体と、ラストに訪れる再生へのかすかな希望。作者スタンクが、第二次世界大戦下のルーマニアの漂泊ジプシーに材を取って描いた壮大な物語。
永遠の自由の民ジプシー。彼らの哀しい運命に共感した著者が、第二次大戦中のジプシーの受難、その知られざるもうひとつのホロコーストを描く。 幌馬車集団の行き着く先は…。ルーマニアの漂泊ジプシーへの挽歌。


