こんにちは!(Buna ziua!)
みなさんはルーマニアがヨーロッパの中でも屈指の自然大国であるということを知っていますか。今回は世界遺産にも登録されているルーマニアの大自然スポット、ドナウデルタについてご紹介したいと思います。
そもそもドナウデルタとは、ドナウ川と黒海が合流する地点にできた三角州で、約5470平方kmもの面積を誇るヨーロッパ最大の湿原となっています。ここは人の手がほとんど入っていない自然が残っていることから、3,400種類以上の魚と320種類以上の野鳥が生息していると言われていて、まさに自然の宝庫と呼ぶのにふさわしい場所となっています。そんな多種多様な生き物の中でも特に見てみたいのがモモイロペリカンです!
モモイロペリカンは、自然豊かで日照時間の長いルーマニアへと毎年3~4月頃にアフリカからルーマニアへと飛来するそうで、ドナウデルタはヨーロッパで唯一の集団繁殖地となっているそうです。また、モモイロペリカンの他にハイイロペリカンも生息しており、どちらも現在は絶滅の心配がされている珍しい鳥となっています。ドナウデルタでは、5〜8月ごろにロシュ湖などで大群を観察することができるそうです。
また、魚や鳥だけでなく、植物に関しても1100種以上の数の植物が生えているそうです。例えば、白や黄色の花を咲かすスイレン。これはドナウデルタのシンボルの1つでもあり、毎年6〜9月ごろに綺麗な花を咲かせます。
今紹介したように、ドナウデルタには手付かずの自然が残っていて、非常に多様な動植物を観察することのできる貴重な場所となっています。ドナウデルタを訪れれば、きっと自然の雄大さを感じることができるでしょう🌿
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
今回は、ルーマニアにある世界遺産「五つの修道院」について紹介したいと思います。
そもそも、五つの修道院とは、
・ヴォロネツ修道院
・モルドヴィツァ修道院
・スチェヴィツァ修道院
・フモール修道院
・アルボレ修道院
のことで、どの修道院もブコヴィナというルーマニアの北部、ウクライナとの国境付近にある地域に位置しています。
五つとも、修道院の外壁に鮮やかなフレスコ画が描かれているのが特徴で、どれも1500年前後に描かれたものだそうです。そもそもフレスコ画というのは、壁に直接絵を描く技法で、この五つの修道院の外壁にフレスコ画が描かれているのは、文字の読めない民衆のために神の教えや歴史をわかりやすく表すためだったそうです。
五つの修道院があるわけですが、中でも最も美しいと言われているのがヴォロネツ修道院です。この修道院は、1488年にシュテファン大公が聖ゲオルゲに捧げる尼僧院として創建が命じられたもので、ゴシック様式とルネサンス様式が混在しているのが特徴的です。また、「ヴォロネツ・ブルー」と呼ばれる、美しい青色の外壁も見どころです。これは、主にラピスラズリという高価な石を原料に作られた色だそうで、鮮やかな青色が目を惹きます。加えて、壁には「最後の審判」が描かれているのですが、それは1547年ごろに描かれたものとされていて、イタリアの巨匠ミケランジェロが、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂に「最後の審判」を描いた時期とほぼ同じだそうです😳そのことから、ヴォロネツ修道院は「東のシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれています。
一方で、五つの修道院の中で最大の規模を誇るのはスチェヴィツァ修道院であると言われています。この修道院は1586年に完成したとされていて、「天国への梯子(はしご)」という、現世で徳を積んだ者が天使に導かれて天国へ上り、罪を犯した者が満足げに微笑む悪魔の手に入るという様子が描かれた壁画が注目ポイントです。
上記で紹介した二つの修道院の違いからもわかるように、それぞれの修道院が異なる特徴を持っていて雰囲気が異なるため、是非とも五つの修道院全てを巡ってみたいものですね💨
次回もお楽しみに🇷🇴🎶