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ドナウの旅人(上下巻) レビュー

ドナウの旅人(上下巻)

絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。絹子の若い愛人・長瀬の旅の目的に不安を感じた麻沙子とシギィは、二人に同行することにした。東西3000キロ、7か国にまたがるドナウの流れに沿って二組の旅は続く。様々な人たちとの出逢い、そして別れ―。

母と娘のそれぞれの、年齢を超えた愛と、国籍を超えた愛を、繊細な筆致で描き上げた人生のロマン。

麻沙子・シギー・絹子・長瀬・ペーター。それぞれの思いは、ドナウ河の大きな流れに揉まれつつ、抱かれながらいよいよ終点の地・黒海へ。上下巻とおして緩むことのない緊張感を感じながら、一気に読まずにいられない、そんな小説です。ドナウ河そして東欧の風景、若い二人の心、中年二人の心・・・、が生き生きと描かれており、本当に何度読んでも感動できる1冊です。読後「どうしてもドナウ河が見たい」という思いがつのり、行ってしまいました。ドナウ河へ・・・

クライマックスはとても感動的。物語の終わりはただの分岐点でしかなく、その後の登場人物の将来を思い描くのもまた楽しみのひとつである。上巻からの続編。宮本輝さんの流れるようなタッチに麻紗子とシギィの愛を中心にさまざまな物語が混ざり合っていく。特に、この物語に関してはその余韻に浸りたくなるはず。

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