こんにちは!(Buna ziua!)
みなさんは、ルーマニアの郷土料理の1つ「パパナシ」をご存知ですか?今日はルーマニアの代表的な揚げ菓子であるパパナシについて取り上げたいと思います😋
パパナシとは、
カッテージチーズ🧀、卵🥚、小麦粉🌾
などで作るルーマニアの伝統的なお菓子で、最後にサワークリームとジャムをトッピングするルーマニア版のドーナツのようなお菓子です。また、カルパチア山脈に見立てたドーナツであることから、ドーナツの上に小さな丸いドーナツが穴を塞ぐように乗っているというのが特徴です。
なんと、パパナシの起源は古代ローマ時代にまで遡るそうで、当時美食家であったApiciusという人が残した世界最古のレシピ本にパパナシが掲載されているそうです😳また、パパナシという名前の「パパ」は小さな子供が使う「ごはん」(日本でいう「まんま」のような使い方)からきているそうです
現在ではルーマニア各地でパパナシが食べられていますが、もともとはブラショフ発祥のお菓子だそうで、ブラショフで食べるかその他の地域で食べるかによって大きく味が異なるそうです。
このパパナシという料理、見た目からしておいしそうなのが伝わってきますよね🤤
みなさんもルーマニアに行った際には是非とも食べてみてください!また、パパナシと検索すればレシピもたくさん載っているので、気になった方は是非ともご自宅で作ってみてください🧑🍳
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
こんにちは!(Buna ziua!)
2023年7月7日から7月12日まで、千葉県の幕張メッセで第64回国際数学オリンピック日本大会(IMO2023)が開催されました。今年は20年ぶりの日本での開催となり、112の国と地域から約600人が参加しました。
本大会の国別順位において、ルーマニアは総合4位という結果を残しました🎉
ちなみに、1位から5位の国は以下の通りで、ルーマニアはヨーロッパ諸国の中で最も成績が高いことがわかります。
また、日本は6位という結果でした。
1位 中国
2位 アメリカ
3位 韓国
4位 ルーマニア
5位 カナダ
ルーマニアは5つの金メダル、1つの銀メダル、計208ポイントを獲得し、この記録は過去24年間で最も高い記録となりました。本大会には最高点を獲得したDavid-Andrei Anghelさんをはじめとする6人のルーマニアの高校生が参加し、うち5人がブカレスト国際情報高等学校(Liceul Internațional de Informatică, București)の生徒でした。
昨年は5位、それ以前はトップ10には及ばない結果が続いていたため、今後の飛躍に期待ができそうです!改めて、おめでとうございます!!🥳
こんにちは!(Buna ziua!)
今回は、ルーマニアでしか見ることのできない、ちょっと変わった、ユニークな建築物を4つ紹介したいと思います!ずばりその4つとは、
・ジプシー御殿
・粘土の城
・陽気なお墓
・ホレズ修道院
です!名前からしてユニークなのが伝わってきますよね?!
では、それぞれがどんな建造物なのか、詳しく見てみましょう👀
①ジプシー御殿
まずご紹介するのはこちら!
こんなにカラフルで装飾のされた建物が道中に現れたらびっくりですよね?!でもこれ、実際にルーマニアのフエディン(Huedin)という町にある建物の写真なのです。
これは、ルーマニアの少数民族であるロマ(Roma)という人たちの家で、彼らは、金属加工を生業にしながら移動生活を送っていて、成功者の証として上記の写真のような豪華な家を建てるようになったそうです。民族の特性上、男性は出稼ぎに出て、女性は家庭を守るという役割があるそうです。
②粘土の城
次にご紹介するのはこちらです!
これまた不思議な建物ですよね?!これは、トランシルヴァニアのポルンバク村(Porumbacu)の妖精の谷にある粘土の城です。まるでおとぎ話の中に出てきそうな、かわいらしい建物が印象的ですよね。名前からもわかるように、このお城はほとんどが粘土から作られたようです。また、この建物はある1組の夫妻が都市部を離れて田舎の静かな場所を求めてやってきた際に作ったものだそうで、2014年に宿泊施設としてオープンしたそうです。
③陽気なお墓
次にご紹介したいのは陽気なお墓です!
これはルーマニアの中の観光スポットとして今では有名になっているので知ってる方もいるかもしれません。
これはルーマニアのマラムレシュ地方、サプンツァ村という場所にある墓地で、墓地とは思えないほどカラフルな十字架がいくつも並んでいるのが特徴的です。こうしたカラフルな墓標は、1935年に村人のパトラシュ氏が故人の生前の職業や生活などをユーモラスな彫刻で表すことによって、愛する人を失った悲しみが癒えるようにと考えたのが始まりだそうで、以来彼自身が亡くなる1977年までユニークな墓標を彫り続けたそうです。そして彼が亡くなった後も弟子によってその技術が引き継がれているそうです。
日本では死というと悲しいイメージがつきものですが、ルーマニアの人々にとっては、死はそんなに特別なものではなく、自然とやってくるものという考えがあるそうです。
見たら笑顔になれるお墓、是非とも訪れてみてほしいです。
④ホレズ修道院
最後にご紹介したいのは、世界遺産にも登録されているホレズ修道院です!
ルーマニア国内には多くの修道院があるのですが、その中でもホレズ修道院には「ブルンコヴェネスク様式」というルーマニア独自の建築様式が用いられているため、独特なデザインとなっています。この様式は17世紀後半から18世紀前半にできた様式で、ビザンツ建築にルネサンスの要素が融合したデザインが特徴的です。また、コンスタンティン・ブルンコヴェアヌ公がこの期間に一番栄華を極めたことから彼の名前が様式の名に使われているそうです。
いかがでしたか?ルーマニアに行かなければ見ることのできないユニークな建築がたくさんあるということを知っていただけたと思います。是非とも実際に訪れてルーマニア独特の雰囲気を感じていただきたいです。
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
こんにちは!(Buna ziua!)
突然ですが、皆さんはワインの産地と聞いてどの国を思い浮かべますか?💭
真っ先に思い浮かぶのは、フランスやイタリアといった国ではないでしょうか。
しかし、実はルーマニアもワインの生産量が東欧諸国内で1,2位を争うほどのワイン産地であるということをご存知でしたか?!
今回はそんなルーマニアのワイン事情に関して、紹介したいと思います🍷
そもそも、ルーマニアでは6000年以上前からワインが造られていたとされ、長い歴史を持っています。そんなルーマニアのワインが注目されたのは1889年のパリ万博のこと、ルーマニアのワインである「グラザ・デ・コトナリ」が金賞を受賞し、「モルドヴァの真珠」という名の下、パリで大ブームになったといいます。
コトナリというのはルーマニアの北東部にあるモルドヴァ地方にある地区で、ルーマニアの中で最も歴史があり、加えて畑の面積が最も広く、国内の生産量の3分の1を占めるワイン産地となっています。また、この地域は石灰岩の土壌と温暖な気候を兼ねていていること、南フランスとほぼ同じ緯度であることから、特に甘口ワインの生産には理想的な環境であるそうです。
そんなコトナリのワインですが、中世では修道院や教会がワイン造りに携わっており、その当時からすでにワインの聖地として名声を得ていたそうです。また、1500年初頭にこの地を治めたシュテファン大公がコトナリワインをヨーロッパ各地に広め、特に中世ヨーロッパの皇帝などから愛されていたそうです。
上記で紹介したコトナリ地方の他にも、酒の神バッカスにみそめられた土地と評されるモルダヴィア地方や、口当たりの軽いワインの産地として有名なトランシルバニア地方など、ルーマニア国内の複数の地域でワインが生産されています。
また、ルーマニアではヨーロッパの中でも厳しいワイン法が定められていて、D.O.P(保護原産地呼称)、I.G.P(保護地理的表示)、I.G(地理的表示のないワイン)の3段階に分かれる品質規定があることから、良質なワインを生み出す国として知られています。
そんなルーマニアワイン、ワイン好きの方なら試してみるしかありませんね?!
是非とも、今後はルーマニアワインに目を向けてみてください🍾
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
6月19日と20日の2日間で、「日ルーマニアイノべーションフォーラム」が開催されました。このフォーラムは、総務省、在ルーマニア日本国大使館、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、ルーマニア通信監督規制庁(ANCOM)、ルーマニア研究・イノベーション・デジタル化省など、日ルーマニアの政府関係者をはじめとする多くの方が参加されました。内容としては、6月19日にカンファレンス、6月20日にビジネスマッチングやネットワーキングなどが実施されました。
そもそも、このフォーラムが開催され背景としては、2023年3月に日本とルーマニアは戦略的パートナーシップを締結し、科学技術分野における協力の深化を図っているということが挙げられます。今回、フォーラムが開催されたクルージュ・ナポカという都市は、トランシルヴァニア地方にあり、重要な産業都市であるのに加え文化・教育・研究の領域で中心的な位置を占めてきた都市でもあります。今回のフォーラムを通し、ビジネスマッチングやネットワーキングを通じた多面的交流、海外展開のきっかけといったものが提供されました。
6月19日には、総務省が支援するルーマニアにおけるスマートシティ実証事業「クルージュIDプロジェクト」の公表や、Open RANなどの5Gの強靭性、スマートシティ、スタートアップ、国際官民交流といったことをテーマに官民関係者によるパネルが実施されました。また、6月20日には、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)のオープンイノヴェーションプラットフォームである「J-Bridge」を活用した日ルーマニア計70社/機関による約170組のビジネスマッチングや、両国企業によるピッチングイベントやネットワーキングが実施され、デジタル・ICT分野による両国の更なる関係深化を図るきっかけとなりました。
日ルーマニアイノベーションフォーラムの参加者は以下の通りです。
↓↓↓
日本側: 総務省、在ルーマニア日本国大使館、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)(以上主催者)、内閣官房海外ビジネス投資支援室、経済産業省、渋谷区、株式会社アルム、株式会社NTT DATA, Inc.、株式会社NTTドコモ、NTT Research, Inc.、大阪大学レーザー科学研究所・極限レーザー核科学研究所(ELI-NP)、株式会社クニエ、KDDI株式会社、住友商事株式会社、株式会社DG Daiwa Ventures、一般社団法人Fintech協会、Fortech(日立グループ)、富士通株式会社、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社、楽天シンフォニー株式会社のほかスタートアップ、学識者など
ルーマニア側: 通信監督規制庁(ANCOM)、研究・イノベーション・デジタル化省、クルージュ・ナポカ市(以上主催者)、クルージュITクラスター、トランシルバニアITクラスター、Cluster of Education、スタートアップ(AI、フィンテック、セキュリティ、ソフトウェア等分野)、極限レーザ-核科学研究所(ELI-NP)、学識者など
こんにちは!(Buna ziua!)
海外旅行に行く時、最も気になることの1つが料理ではないでしょうか?
しかし、ルーマニア料理というのは日本ではあまり馴染みがなく、パッと思い浮かぶ方は少ないかもしれません。
そこで、今日はルーマニアの郷土料理の1つを紹介したいと思います!
※サルマーレの写真
ルーマニアで愛される郷土料理の1つに上記の写真のような料理があります。一見すると、日本でもおなじみの家庭料理、ロールキャベツのように見えますよね。
しかし、タイトルにもあるように、これはロールキャベツではなく、「サルマーレ」と呼ばれるルーマニアを代表する料理なんです!
日本で食べられるロールキャベツとルーマニアのサルマーレの違いとしては、
・具材を包むのに生のキャベツではなくザワークラウト(酢漬したキャベツ)を使用する
・キャベツではなく葡萄の葉を用いることがある
・ルーマニアでは、クリスマスやお正月など、お祝い事に欠かせない料理である
といったことが挙げられます。
では、どうしてサルマーレがルーマニアの国民食となったのでしょうか。
実は、ロールキャベツの起源はトルコにあり、1世紀からアナトリア半島で食べられていた「ドルマ」という料理が元になっているそうです。ドルマとは、葡萄の葉で肉や米を包んで煮込んだ料理で、それが、トルコで「巻く」を意味する「サルマ」に、さらにはラテン語の訛りが加わって「サルマーレ」となったと言われています。
ちなみに、トルコ発祥の料理がルーマニアで親しまれている理由としては、ルーマニアはかつてオスマン帝国に統治されていた時代があり、その頃にトルコ料理が伝わったからです。
そんなサルマーレですが、付け合わせとしてマッシュポテトに似た、「ママリガ」と呼ばれるトウモロコシの粉を煮たもの(イタリアでは「ポレンタ」と呼ばれています)が置かれていることが多く、ルーマニア各地で愛されているようです。
見た目はロールキャベツと似ているものの味付けが異なるため、ルーマニアを訪れた際には是非と試してみたい一品ですね😋
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
今回は、ルーマニアにある世界遺産「五つの修道院」について紹介したいと思います。
そもそも、五つの修道院とは、
・ヴォロネツ修道院
・モルドヴィツァ修道院
・スチェヴィツァ修道院
・フモール修道院
・アルボレ修道院
のことで、どの修道院もブコヴィナというルーマニアの北部、ウクライナとの国境付近にある地域に位置しています。
五つとも、修道院の外壁に鮮やかなフレスコ画が描かれているのが特徴で、どれも1500年前後に描かれたものだそうです。そもそもフレスコ画というのは、壁に直接絵を描く技法で、この五つの修道院の外壁にフレスコ画が描かれているのは、文字の読めない民衆のために神の教えや歴史をわかりやすく表すためだったそうです。
五つの修道院があるわけですが、中でも最も美しいと言われているのがヴォロネツ修道院です。この修道院は、1488年にシュテファン大公が聖ゲオルゲに捧げる尼僧院として創建が命じられたもので、ゴシック様式とルネサンス様式が混在しているのが特徴的です。また、「ヴォロネツ・ブルー」と呼ばれる、美しい青色の外壁も見どころです。これは、主にラピスラズリという高価な石を原料に作られた色だそうで、鮮やかな青色が目を惹きます。加えて、壁には「最後の審判」が描かれているのですが、それは1547年ごろに描かれたものとされていて、イタリアの巨匠ミケランジェロが、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂に「最後の審判」を描いた時期とほぼ同じだそうです😳そのことから、ヴォロネツ修道院は「東のシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれています。
一方で、五つの修道院の中で最大の規模を誇るのはスチェヴィツァ修道院であると言われています。この修道院は1586年に完成したとされていて、「天国への梯子(はしご)」という、現世で徳を積んだ者が天使に導かれて天国へ上り、罪を犯した者が満足げに微笑む悪魔の手に入るという様子が描かれた壁画が注目ポイントです。
上記で紹介した二つの修道院の違いからもわかるように、それぞれの修道院が異なる特徴を持っていて雰囲気が異なるため、是非とも五つの修道院全てを巡ってみたいものですね💨
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
こんにちは!(Buna ziua!)
最近は少しずつ涼しくなってきて、だんだんと秋の気配がしてきましたね🍁
ということで、今回は秋に訪れたいルーマニアのスポットについて紹介したいと思います。特にドライブ好きな方は必見ですよ👀❗️
今回紹介するのは、『トランスファガラシャン(Transfagarasan)』という道です!
「トランスファガラシャン」とは1974年に開通したファガラシュ山にある国道のことです名前が長く読みづらいですが、「ファガラシュ山の間に位置する道」という意味を持っているそうです。
観光スポットとしてどうして道を紹介するのかと思う方もいるかもしれませんが、この道、すごいんです!なぜなら、ルーマニア最高峰の山である標高2544mのモルドヴィヤヌと、第2位の標高2535mを誇るネゴヤヌを繋ぐ、標高2034mにある道で、国内最高地点にある舗装路だからです!そのため、山肌を縫うようにS字にカーブした道路が続いていて、道路自体が絶景であるのに加えその道をドライブと車窓からは絶景が見られるのです。特に秋は葉が色づき、とても綺麗な紅葉を見ながらドライブを楽しむことができます🚗💨
標高が高く積雪があることから、冬から春にかけては道が閉鎖されてしまうらしく、今年は6月21日から11月1日までオープンしているそうです。また、夏は平均して15〜25度の気温があるそうですが、冬は-10まで下がるそうです。
また、山の間にある道なので周辺には何もないのかと思いきや、周辺にはHotelul Piscul Negruという3つ星ホテルがあったり、いくつかレストランがあるそうです。加えて、ヴィドラル湖という湖でボートやカヤックに乗ることができたり、野生のクマに会えるチャンスがあったりと自然をとことん満喫できる場所になっています🐻
こんなにも素敵な場所、ドライブ好きな方には是非とも訪れてみてほしい場所です✨
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
こんにちは!(Buna ziua!)
前回はルーマニアの首都ブカレストにある、フランスの雰囲気を感じられるスポットについて紹介したのですが、今回は首都ブカレストにある、ルーマニアの歴史を感じられる建物について紹介したいと思います!
それは、ブカレストにある「国民の館(カサ・デ・ポポルルイ)」という建物です。この建物は、かつてルーマニアで独裁を行っていた共産主義者のチャウシェスクが、1500億円もの国家財産を投じて1984年から建設を始めた33平方メートルもの広さを誇る建物で、世界で二番目に大きい建造物だと言われています。(ちなみに世界で一番大きい建造物は、「ペンタゴン」と呼ばれる米国防総省の建物だそうです)
では、チャウシェスクはどうしてこのように巨大な建造物をつくることができたのでしょうか。チャウシェスクの独裁について、簡単に歴史を振り返ってみましょう。
WWII後 ルーマニアは社会主義国となる
→チャウシェスクは自主外交を行う
→民族主義路線を強めて独自外交路線を鮮明にする
1965年 チャウシェスクが共産党の書記長となり、独裁化を進める
1967年 東ドイツの反対を押し切り西ドイツと国交を樹立
1968年 米ニクソン大統領をルーマニアに招待してソ連を牽制
1971年 チャウシェスクは中国を訪問、国公を結ぶ
1974年 チャウシェスクは大統領となり独裁権力を完全にした
1989年 民主革命
→革命への暴動はブカレストで銃撃戦となり、革命広場で多くの血が流された
→チャウシェスクは処刑される
このように、最終的には民主化の流れによってチャウシェスクは処刑されてしまったものの、冷戦下のデビュー当時、ソ連に断固立ち向かうチャウチェスクは国民的英雄だったのです。その後、独裁色を高めていったチャウシェスクは、莫大な国家財産をかけて、権力を見せつけるかのように国民の館を創ったのです。
独裁時代の爪痕を残す国民の館ですが、国家財産を投じただけあって3000以上ある部屋はどれも豪華なので、是非とも実際に足を運んで自分の目で確かめてみたいものです。
ちなみに、ルーマニアと日本の関係においても、1989年の体制転換以前までは、ブカレスト大学を含む2校以外での日本語教育というのはルーマニアでほとんど行われていなかったのですが、革命以後徐々に増えていったようで、1989年という年がルーマニアにとって新たな国へと歩み出す重要な年になっているということがわかります。
以上で見たように、ルーマニアの首都ブカレストには、パリの雰囲気が感じられるモダンな建物がある一方(以前投稿した「ルーマニアの首都はパリ?!」の記事参照)独裁政権下の歴史を感じられる建物が残されているのが特徴的です。そんなルーマニアの首都ブカレストに是非とも足を運んでみてほしいです!
次回もお楽しみに🇷🇴🎶
こんにちは!(Buna ziua!)
※ブカレストの凱旋門の写真
皆さん、ここはどこだかわかりますか?
フランスのパリだと思われた方、残念・・・
実はここ、ルーマニアの首都、ブカレストなんです!
ルーマニアの首都であるブカレストは「東欧の小パリ」と呼ばれていたこともあり、第一次世界大戦の勝利を記念して建てられたこの凱旋門は、パリのものとそっくりですよね!
そんなブカレストには、凱旋門以外にもフランスを感じさせる建物やお店があるんです😳
今回はそんな、ルーマニアの首都ブカレストについて紹介したいと思います!
(1)マッカ・ヴィッラクロス・パサージュ(Macca Villacrosse Passage)
1つ目は、ブカレストの旧市街地にあるマッカ・ヴィッラクロス・パサージュ(Macca Villacrosse Passage)です。「パサージュ」とはフランス語で「通路」や「通り抜け」を意味することばで、通路にお店がたくさん並んでいて、日本でいう屋根付きの商店街のようなものです。パサージュ自体がフランスが起源であることから、趣のあるフランスの雰囲気を感じられますよね🎵屋根があるので雨の日でも安心なのに加えて、おしゃれなカフェやレストランが立ち並んでいるので歩いているだけで楽しめそうです!
(2)CEC宮殿
2つ目は、ブカレストの中心部にある壮大な建物、CEC宮殿です。これは、ルーマニア最古の銀行として20世紀初頭に建てられたもので、フランスの建築家Paul Gottereauによって設計されたそうです。ルネサンス様式の建物であることから、フランスらしいゴージャスな印象が感じられる建物です。内部には入れないようですが、是非とも訪れてみたい建物です✨
(3)カルトレシティ・カルーセル (Cărturești Carusel)
最後に紹介するのは、「世界一美しい書店」とも言われるカルトレシティ・カルーセル (Cărturești Carusel ←ルーマニア語で「光のメリーゴーランド」という意味)というお店です!
この写真からわかるように、とってもモダンでおしゃれな雰囲気が漂うお店です。
このお店は、ブカレスト旧市街のメインストリートであるリプスカニ通りにあり、ギリシャの裕福な銀行家が1903年に建てた建物をリノベーションした本屋さんだそうです。
お店の中には、本だけではなく、雑貨が売られていたりカフェがあったりと、一日中楽しめそうなお店になっているので、ぜひ足を運んでみてほしいです。
このように、ルーマニアの首都ブカレストにはとても美しい街並みが残っているのが特徴的で、是非とも街歩きを楽しみたい場所になっています。
次回もお楽しみに🇷🇴🎶